「小さな種、蒔いて大きな夢」、農商工連携のプロジェクト
JAしらかわ産米を県内外に発信!
2015年8月28日 |
環境保全型農業に取り組んでいるJAしらかわは(薄井惣吉代表理事組合長)、1市1町3村がエリア。米(約18万5000俵)を中核に、トマトやキュウリ、ブロッコリーなど高原野菜の栽培が盛ん。転作作物のハトムギの6次産業化にも力を入れる。同JAは農畜工連携と消費者交流を通農産物の安全・安心と地域の魅力」を県内外に発信している。同JA青年連盟と同市の商工会議所青年部が取り組むプロジェクト「小さな種、蒔いて大きな夢」は3年目を迎えた。
酒米・五百万石の田んぼ(白河市東)のオーナー(1口1万円)をSNS(インターネットなど)で県外や地元消費者を募集し(今年は60名)、1年を通して田植えから稲刈り・酒造りまで体験してもらうという企画。今年度は県の地域づくり総合支援事業に指定されている。同JAしらかわ青年連盟は、8年前からJA管内の子供たちを集めてアグリスクールを開催。5月24日の田植え体験を第1回交流としてスタートさせたほ場は、旧東村地区の遊休地だった0・44ヘクタール。地元の有賀醸造が、この酒米・五百万で日本酒を醸造する。6月21日には、田んぼ生き物調査と野菜(アスパラガス)の収穫体験があり、首都圏から24名がバスでやってきた。JAグループは、生き物調査を環境SR(社会的責任)と位置づけており、子どもを含む参加者らは早速田んぼに入り、ヤゴやザリガニなど多くの生物を発見し観察した。環境科学博士の谷幸三氏の講演からは、生物の生態や環境保全の大切さを学んだ。
「多様な生物が生きる水田の安全性」を確認した後、昼食では、「天のつぶ」のごはんと地元野菜を使ったカレーライスに舌鼓を打った。その後には、アスパラガスを収穫し、取れたてのアスパラガスやズッキーニなどを使って石窯ピザ作りにも挑戦。9月20日には稲刈り体験、11月29日に酒仕込み体験、翌年3月上旬に新酒お披露目会をそれぞれ行う予定。
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農商工連携プロジェクトの参加者たちは「多様な生き物が生きる水田は安全」を学んだ |
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農商工連携プロジェクト事業の看板が水田そばに建つ |
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JAしらかわの生き物調査は環境SR(社会的責任)と位置付ける |
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農商工連携プロジェクト参加者全員で記念写真(6月21日) |
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