経団連首脳が全量全袋検査を視察
現場の努力、安全・安心を各界に発信
2015年8月28日 |
JA郡山市は、平成27年産米「安全・安心」への取り組みとして、放射性物質吸収抑制対策等の入口と出口(全量全袋検査)双方の対策を継続して進め、実需者・消費者からの信頼回復に応えていく。さらに“美味しさ”にこだわり、食味ランキング「特A」追求の米づくりにも取り組む。
榊原定征会長、岩瀬弘道審議員会議長ら経団連正副会長トップが7月9日、同JAの片平倉庫を訪れ、今年産で4年目となる米の全量全袋検査の現場を視察した。経団連首脳陣が復興に取り組む県内JAを視察するのは初めて。榊原会長ら一行は、郡山市産のブランド米「あさか舞」の玄米をベルトコンベアー式の測定機で全袋検査する様子を確認した。農用地等除染を含む対策の強化で平成26年産福島の米(30キロ約1000万袋)は、国が定める放射性物質測定値の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を下回ったことなどの説明も受けた。
経団連首脳を前に同JAの橋本剛一常務は、「全袋検査(同市は12台の検査器設置し約150万弱を検査)で安全性は確認されても風評被害は続いている。当JAは自主測定値(50ベクレル)を超えた米はない。経団連を通じて実需者や一般消費者にもっと認めてもらいたい。産米がイベント等では扱われるが定番商品まで言っていないのが残念」と強調し理解を求めた。
測定機に手を触れ操作しながら榊原会長は、「風評被害対策には、こうした地道な努力が続いていることを各界に情報発信する必要がある。福島の米の安全・安心をしっかり伝えたい」と応じ、経済界として福島県農業復興への努力を継続する考えを示した。
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橋本剛一JA郡山市常務が米の全量全袋検査を説明(7月9日、JA郡山市片平倉庫) |
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米の全量全袋検査を視察する経団連首脳 |
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榊原経団連会長は自ら測定を体験した |
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「福島の米の安全・安心をしっかり伝えたい」と榊原会長は話した |
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