うつくしま、ふくしま米情報センター

ふくしま米需要拡大推進協議会は2021年5月をもって組織統合に伴い解散いたしました。このことにより「うつくしま、ふくしま米情報センターホームページ」も閉鎖しましたが、「福島県の米」に関する過去記事のみを残して公開しております。

「極上のふくしま米」づくりが始まった!
今年も米の全量全袋検査を実施し“安全性”確認
安全・安心はもちろん、おいしさ追求の米づくり徹底

2014年7月2日
 平成26年産「極上のふくしま米」づくりが始まっている。水田は緑一色に染まってきた。県内の田植えは5月9日からスタートし、最盛期が15~17日、ほぼ25日頃には終えた。コシヒカリ、ひとめぼれなどの活着はおおむね良好で、本田での初期生育は、分けつの発生、草丈の伸長、主稈出葉とも平年並みに推移している。
 安全・安心で食味を追求する米づくりに取り組む福島県下に、今年も首都圏などの消費地から多くの消費者グループ、実需者らが田植え体験交流に訪れ、交流の絆を深めつつ、米づくりへのこだわりや思いをうかがい知る機会となった。こんな交流の絆は、風評被害の払拭とふくしま米ブランド再生への大きな支援となる。中通り、浜通り、会津各地域の田んぼの風景をカメラにおさめた。
 
 写真(1)は、田植えを終えたばかりのJA会津みどり管内の会津美里町(撮影は5月20日)。食味ランキング「特A」評価の会津米。JA会津みどりは、今秋「第2回美味しい米コンクール」を開催し、そこで「極上の会津米・匠」を認定し、会津米を引っ張る。応募できる米は会津エコ米・特別栽培米のコシヒカリ・ひとめぼれ。


JA会津みどり管内にほ場(5月20日撮影)

「極上の会津米」匠認定コンクールの
ポスター

 写真(2)は、JAあいづ管内の北会津地区(撮影は5月23日)。会津若松市の北会津町(旧北会津村)は、「ホタルの舞う里」として名高い。古き良き農村の自然や景観を取り戻すために、平成元年にゲンジボタルの保護条例を定め、「ホタルの舞う里」をテーマに自然にやさしい町づくりを進める。JAあいづ西部営農センター管内の北会津銘柄米生産部会(奈良橋渉部会長)のメンバーが、安全・安心の担保に加え“おいしさ追求”の極上の会津米コシヒカリづくり=特別栽培米(農薬は除草・殺虫・殺菌のみの7成分、化学肥料の施肥チッ素は2・98キロ)に取り組み、地域農業の中核を担う。この米はコンセプトを明確にした「ホタルの舞う里」のブランド名で販売。メンバーはJAあいづやJA全農福島と連携して販売にも力を入れる。さっそく奈良橋部会長らは7月上旬、関西方面の販促活動に向かった。

「ホタルの舞う里」の説明
「ホタルの舞う里」の米袋
JAあいづ管内・北会津町の田植え(5月23日撮影)その1
JAあいづ管内・北会津町の田植え(5月23日撮影)その2

 写真(3)は、残雪の残る飯豊連峰(撮影は5月下旬)。周囲の山々の影が映り込んだ水田に緑の苗が並んだ。首都圏中心にドミナント戦略で33店舗を集中出店する「牛たん・とろろ・麦めし」の(株)ねぎしフードサービス。5月21日、社員研修の一環として約40名あまりがJA会津いいで管内の喜多方市塩川町に田植え体験交流にやってきた。ねぎしのお店には年間のべ425万人が訪れる。日本古来の食文化である「とろろ」と「麦めし」のおいしさを広め伝承していくことで「日本のとろろ文化」への貢献を目指す。会津産コシヒカリも店舗で提供しており、自社の商品に理解を深めようと研修を実施している。根岸栄治社長は「お客様にはおいしいJA会津いいでのコシヒカリを食べて欲しいし、ご提供する機会をもっと作りたい」と、JA会津いいでの斎藤勇稲作部会長らにあぜ道で語っていた。ところで、喜多方市の山口信也市長は、JA会津いいでの長谷川一雄代表理事組合長やJA全農福島と連携して首都圏や関西圏、沖縄県(4月10日に沖縄食糧(株)を訪問)等で「極上の会津米」のトップセールスを繰り広げ、安全性とおいしさをアピールしている。

残雪の残る飯豊連峰とJA会津いいで管内のほ場(5月下旬撮影)
ねぎしフードサービスの田植え体験交流(写真右から ねぎしフードサービス:代表取締役 根岸栄治、営業部長 中山剛 JA会津いいで:代表理事組合長 長谷川一雄、営農部部長 鈴木幸男)
ねぎしフードサービスの田植え体験交流の集合写真

 写真(4)は、「特別栽培米・福島コシヒカリ」のふる里、JAみちのく安達管内。晴天に恵まれた5月17~18日、首都圏から親子10組40名あまりの消費者グループが秀峰・安達太良山の麓の大玉村大山地区の田んぼにバスでやってきた。首都圏で店舗展開するいなげやの各店舗では、「ごはんを食べて応募すると、田植え体験ツアーができる福島のお米キャンペーン」を3月末まで展開、福島産米を購入した消費者を「特別栽培米・福島コシヒカリ」のふる里に招待した。参加者たちは田植えに挑戦し、恐る恐る体験交流の田んぼに入った。泥に足を取られながら慎重にコシヒカリの苗を手で植えていた。東京・足立区から参加した若いお父さん。「実家は秋田ですが、貴重な体験ができました。お米ができる過程が少し分かった。少しでも福島米を応援できれば」。埼玉県から来たお母さんは、「子供がとても楽しみにしていた」。親子は泥んこになり土に触れとても楽しそうだった。「田んぼには、こんなに多くの生き物がいるのか」との驚きの声も聞かれ、自然のサイクル、お米一粒の大切さを感じ取っていた。

JAみちのく安達管内でのいなげやの田植え体験ツアー
いなげやの消費者が田植えに挑戦
いなげやの田植え体験の応募シール
いなげやで販売されている福島コシヒカリ

 写真(5)は、JAすかがわ岩瀬管内の天栄村の風景(6月4日撮影)。良質な水と肥沃な土地に育まれた環境下にある天栄村。震災前からおいしい米づくりに取り組む一方、耕作放棄田の再生と環境を守る農業を実践してきた。いち早く「放射能ゼロ」とブランド化を進める。写真は天栄米栽培研究会の皆さん。


JAすかがわ岩瀬管内の天栄米栽培研究会の皆さん(6月4日撮影)

 写真(6)は、「前を見据えて・・・田植え/JAそうま」(5月28日撮影)。昨年122ヘクタールで実証栽培を行ったJAそうま管内の南相馬市。平成27年産からの本格復旧を見据えて今年産の作付けが始まっている。収穫後は全量全袋検査を行う。
 南相馬市鹿島区の桜井義晴さん((株)桜井アグリサービス。36歳)を訪れた。今年3・3ヘクタールの作付けを行った桜井さんは、主食用米としてコシヒカリ75アールを植えた。残りはえさ用米のWCS(ホールクロップサイレージ)となる。田植えは5月15日だった。もともと麦、大豆など35ヘクタールを経営していた桜井さん。今でも畜産、花き、野菜と取り組む品目は多い。3年ぶりの本格的な米づくりを前に「安心して米づくりを再開できる環境を作ってほしい」と語っていた。


JAそうま管内の生産者・桜井義晴さん

生育は順調(コシヒカリ)