お米の歴史
日本人にとって、なくてはならないお米だけど、
その栽培が始まったのはいつのころからだか知っているかな。
それは最新の研究によると弥生(やよい)時代か、
縄文(じょうもん)時代の頃、最初に東南アジアや朝鮮半島や台湾を経て
北九州に伝わってきたといわれているよ。
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暮らしを変えたお米作り
稲作が日本に伝わったころの人々は、
狩りや木の実の採集などをして移動して暮らしていたので、
同じところに住んで食物を手にいれることができる「米作り」は、
人々の暮らし方を変えてしまったんだ。
古代の人々は、収穫した米をもみのまま焼いて食べるのが一般的。
その次の時代には土器を使ってむしたりして食べていたんだって。
そして、だんだん精白の技術を磨いて、白い米で強飯を作るようにもなった。
人間の知恵はすごいんだね。
(強飯とは、現在のおこわのことで米を蒸して作ります。
当時はもち米だけでなくうるち米も使われていたといわれているよ)
稲作にちょうどいい高温多湿(こうおんたしつ)の日本では、
次第に栽培が発達し、お米をたくさん収穫した人が豊かになり、
権力を持つようになっていくんだ。少し難しくなったかな?
江戸時代にはお金の代わりになった!
お米が税金の代わりになった時代もあったほどで、
武士の給料に米が渡されたこともあった。
それほど貴重なお米も、
悪天候が続いて不作だったりすると、
ききんになり、人々はとても苦しんだんだ。
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そんな大切な米は、儀式の時にも使われている。
テレビで見たことがあるかもしれないけど、
収穫に感謝する新嘗祭(にいなめさい)などは現在も行われているよ。
身近なところでは、お正月にお供えするお餅も、もち米が原料だよね。
ほかにもいろいろあるから、調べてみてもいいね。